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Life Changer(裏)2 [小説]

第1章2



状況は淡々と進んでいる。

Ruriと一緒に病院に行った下河原の思考は安定している。全く自殺の心配がないレベルだ。当面の危機は回避された。

Ruriの容態は落ち着いているようだ、病気からくる貧血だがまだ深刻な状態にはなっていない。

問題はRuriの思考パターンだ。自殺可能性レベルが3まで上がっている。今回の行動にもその兆候が現れているようだ。

うまく下河原との思考がシンクロしなければこのまま進行する可能性が高い。Ruriが意識を取り戻した後のファーストコンタクトが大切だ。

「ターゲット、Ruriと接触します。」

「下河原と接触したら自殺可能性レベルが下がりました。この組み合わせ効果大ですね。」

勤労省のマッチングシステムは有効に機能しているよう。ここで効果がなければ相当厳しいオペレーションになると覚悟していたが、思ったより順調に進んでいるようだ。

長い間会話を交わしていたわけではないが、お互いの印象は良好。特にRuriはかなり好印象を抱いている。この分だとフィードバックを入れる必要はないかも知れないな。

二人の会話も最初のよそよそしさから少し砕けた感じになっている。ここからは速そうだな。

「Ruriの母親、到着しました。」

Ruriの母親はRuriの病気のことも知らない。Ruriが心配かけたくないと秘密にしているようだ。自分のデビューのために苦労をかけた母親だから心配かけたくないと思うのも
無理はない。

母親の登場でファーストコンタクトは終了だ。次は少し間が空きそうだ。

Ruriの病気を治すためにはどうしてももう一人必要だ。下河原が駄目ならば次のオペレーションに移らなければならない。時間はそれほど残っていないので早め早めに判断しなければならない。

次のコンタクトが重要だ。何時になるかコントロールはできないがここ1週間が勝負だろう。

「ターゲット病室を出ました。本日のオペレーション終了。


タグ:Life Changer
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