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Life Changer(裏)12 [小説]

第二章9

治療師を紹介するところまで行ったとしても信頼を得ることができなければ台無しだ。

そのために、Ruriたちが接触してきたときにすぐに治療へ進むのではなくワンクッションおいて悟とRuriの覚悟を確認する手筈になっている。

この過程を経ることによって主導権を治療師側が握ることになる。あくまでも選択をするのは治療師側という形を取ることが大切だ。

自ら望んで関門を突破したことでその治療法に対して自分で選んだという意識が強くなって信じる気持ちも強くなる。

そのことが治療の成功に大きく関わってくるということだ。

保安要員から住吉医師の説明がうまく行っていると報告が入った。すんなりと紹介するのではなくリスクにためらいながらの説明が非常にうまいと珍しく保安要員が報告に感想を交えてきた。

住吉医師はこのようなシチュエーションに慣れているはずはないのだがよくやってくれている。彼の活躍なしではこのプロジェクトの成功はおぼつかなかったであろう。

Ruriが発病した時からきっちりと自分の役割を果たし続けてくれている。治療に関しても最善の努力をしながら、こちらのシナリオもこなすという難しい状況をきっちりクリアしてくれている。非常にクレバーな人物だと思う。

このプロジェクトが終了したら祝杯を挙げたいと思える人柄の良さもあり、信頼に足る人物である。

住吉医師に説明を受けた二人は翌日相談することにして別れたと報告があった。

明日で決まるようだがほとんど心配はないだろう。後は細かいトラブルが起きたときにどう対処するかの心構えをするだけだ。


タグ:Life Changer
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